2022-09-30 mussetの博物館紹介「皇室と農工大」
#ハッケンコウケンサポーターNo_9
1枚目の写真は、農工大の科学博物館に展示されている椅子。
皇族の方が本学にお越しになった際にお座りになったものだワン。
2枚目の写真は、皇族の方から卒業生に向けた激励のお言葉(令旨)だワン。
農工大工学部の前身は、東京高等蚕糸学校という蚕糸業の指導者育成の専門学校。
その後、農工大になった後もしばらくは繊維学部が設置され、1962年に工学部へと改称。そういった養蚕や製糸の関係で、皇族の方が度々お越しになることがあったんだワン!
宮中における御養蚕の歴史は古く、日本書紀にも関係した記述があるんだワン。
1871年には当時の皇太后陛下によって、正式に皇居で御養蚕がはじめられたワン。その後、現在まで歴代皇后に引き継がれているんだワン!
皇居での蚕の飼育のために、1905年に初めて当時の皇后陛下が東京蚕業講習所(東京高等蚕糸学校の前身)にお越しになり、養蚕や製糸を視察されたワン。
飼育にあたって本多所長(東京高等蚕糸学校の初代校長)へのご下問(自分より身分の低い者に対して物事を尋ねること)があり、本多所長が施設の案内と助言を行ったんだワン!
このこともあり、生徒数人が皇居で生産された繭の一部の操糸(煮た繭から糸をとって生糸にすること)を宮中に赴いて行うようになったんだワン!
また、大部分の繭は東京高等蚕糸学校内の製糸工場で操糸され、生糸や真綿などに加工され宮中に納められたんだワン。
その後、蚕糸業が国の重要な産業になるにあたって、その奨励のために皇族の方が度々お越しになるなど、その関係は昭和中期に至るまで続いたんだワン!
農工大と皇室にこんな関係があったなんてビックリだワン!
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